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十字の下に火を灯し

七夕、都会の教会でキャンドルライブ。
そう聞くだけで心が洗われるというのに。
いわんやそれが郁彩さんのワンマンライブとなればをや。
これまで彼女のライブに訪れる機会は残念ながら少なかったけれど、今回ばかりは万難を排する価値があると早々にチケットを手に入れた。
果たして、勿論それは素敵な夜だった。

この会場、結婚式場として運営されているようだけれど、ゴスペルコンサートやキャンドルナイトイベントなども行われている。
ワンマンライブにこの会場を選んだ郁彩さんのセンスに脱帽するとともにこのライブに対する思いを推し量ることができる。

会場に足を踏み入れると、通路から祭壇に向けて大小のキャンドルが散りばめられている。
祭壇に大きな十字架が設えられているとはいえ、宗教施設の厳かさというよりは七夕らしいロマンティックなムードだ。
ステージにはヴォーカルマイクとサポートのエレピがセッティングされているのみ。
このシンプルな編成がまた絶妙だ。
ピアノのソロに導かれて登壇した彼女はシックな黒のドレスで装っている。
彼女がマイクを手に取り、歌声を発した刹那、胸が熱くなる。
彼女の歌声は温かく、そして強い。
聴く者に伝えるための表現力というよりも、内なる感情が沸き上がってくるかのようだ。
会場の音響効果もあって、ピアノの音は豊かに響きながら、彼女のヴォーカルを際立たせる。
楽しい曲も、悲しい曲も、幸せな曲も、切ない曲も、彼女の歌声が胸を打つ。
まるで演劇を観ているかのような緊張感と充足感。

終盤、“little star comes true”と題されたこのライブに対する彼女自身の思いが語られたけれど、それは自分が推し量って余りあるものだった。
その思いが成就する場に立ち会うことが叶って本当に良かった。

七夕の願い事は色々とあった(笑)
けれど、このライブを聴き終えた時に思ったことは

『この歌声をこれからも聴くことができますように』


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