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美しい歌声あるいは新しい季節の始まり

東京にソメイヨシノが咲き始めたものの、冷たい雨がそぼ降る花冷えの日曜日。
3月26日、主催ライブ【Les belles voix】が無事に終了した。
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小田急線ホームから一本で地上に上がることが出来るエスカレーターが開通した下北沢駅から街へと出る。
会場は言うまでもなくSEED SHIPさん。
出演者、お客様を問わず、一度ここでライブを聴けば誰もがこの会場に惚れ込む、稀有なライブハウスだ。
ホール内にはオーナーさんが活けた花も飾られ、春の装い。
今回も写真を撮らなかったので、各出演者のSNSなどをご覧頂きたい(笑)

6回目となる今回は、これまでで最多の5組6人のミュージシャン達に出演してもらうことが叶った。
初出演の歌い手を2人迎え、主催者の自分にとっても新鮮なイベントとなった。
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一番手は【Les belles voix】初出演ののぶよさん。
インターネット配信で彼女の綺麗な歌声と明るい人柄に触れ、彼女が【Les belles voix】に参加してくれたらとずっと思い描いていた。
少女のような笑顔の彼女だけれど、一旦歌い出した時の感情表現はまるで一流の女優のそれのように惹きこまれてしまう。
自分自身、これまで彼女のステージを直接観る機会に恵まれなかったことが残念だったけれど、それがこの【Les belles voix】で叶ったことが嬉しい。
インターネット配信での親しみ易さも魅力だけれど、ステージに立つ姿には艶やかさすら感じさせる。
そして、やはり歌声が素晴らしい。
柔らかく且つ芯のある響きを持つ癖の無い歌声と、豊かな表現力で聴衆の心を捕らえ、見事にライブの幕開けを飾った彼女に改めてありったけの拍手を送りたい。

彼女は現在オリジナル曲を制作中だけれど、その完成が楽しみだ。

MIHOさんは【Les belles voix】1回目に出演してくれた後すぐに活動休止に入った為これまで再出演が叶わなかったけれど、活動再開と聞いた時の喜びは例えようが無い。
『また彼女の歌声が、ピアノがライブで聴ける!』
彼女自身『またSEED SHIPのピアノを弾きたい』と一年半振りのライブをこの【Les belles voix】で行ってくれた。
以前は華やかな印象だったけれど、最近髪を黒く染めた彼女はむしろ艶やかに感じられた。
そして、活動休止前に聴き馴染んだ曲から始まった演奏は新たにアレンジも加えられ一段と魅力を増していた。
『暗い曲ばかり』という彼女の自作曲だけれど、切ない歌声と煌びやかなピアノに彩られて聴く者の胸を打つ。
終曲は上原ひろみさんのカバー。
この選曲に彼女の今回のライブに対する思いを垣間見た気がして胸が熱くなった。

3ピースのジャズバンドでの活動も控えているという。
今後の展望が楽しみだ。

三番手は男性デュオのTreasure Garden
昨年7月の【Les belles voix】4回目に出演の後、ワンマンライブ開催、ラジオ出演、ブラジルでのライブイベントに出演と波に乗っている。
現在アルバム制作中と多忙ながら再出演を快諾してくれた。
彼等のライブはいつもチャレンジングだ。
アレンジを変え、楽器も持ち変え、カバー曲を変える。
今回は、折井篤志さんがヴォーカル、中村友一さんがピアノに専念するスタイル。
スローバラードに珠曲が多く、また楽しいステージ構成が持ち味の彼等だけれど、今回はどちらかといえば男臭い演目でのステージとなった。
折井さんの、ポピュラー音楽の世界では貴重なバリトンの歌声と、繊細なピアノという印象が強かった中村さんのダイナミズム。
濃密な時間を味わうことが出来た。

今後も、アルバムの完成や再びブラジルでの活動が予定されている。
彼等が次に【Les belles voix】のステージに立つ時、また新たな一面を見せてくれるだろう。
楽しみでならない。

四番手は向後宏子さん。
彼女の歌声の第一印象は白いニット。
やがてその印象は草木染に変わる。
そして、印象派の絵画をも思わせ、今では短編映画だと感じている。
柔らかく抜け感のある歌声、歴が浅いとは思えないギターのセンス、感情を吐露しているようでいて抑制もされた演奏、聴く度に深まる音楽性。
先人に例えようかとも考えたこともあるけれど、彼女の音楽は他の誰かから発せられるものと同じではない。
「ろこ(彼女のニックネーム)」というカテゴリーだ。
今回の演奏も勿論素晴らしく、客席の皆さんが彼女の演奏に聴き入る様子が肌で感じられた。
自分自身、感動で体のあちこちが熱くなり、あらゆる部分が震えた(笑)
演目を、カバー曲を含め3曲に絞り込んでのステージだったが、なんとも充実した内容だった。

そんな彼女は、先日トーナメントライブに参加し楽曲配信の権利を手にしたことにより、音源制作を控えている。
彼女の音楽が一人でも多くの音楽を愛する人達の耳に届くことを願って止まない。

古荘美和さんは前回に続いての出演。
今回の出演が決まった時点で「トリ」は彼女に、と決めていた。
3月という時期の為、先日地元大分に帰りかつての音楽仲間に会ってきたようだ。
そこで何を感じたのかは推し量るには余りあるけれど、今回のライブに対する意気込みに通じたのだろうか。
前回は抑制感のある演奏だったけれど、今回はまるで「全身で歌う」ような姿が印象的だ。
柔らかく且つ張りのある歌声、感情を映したような抑揚、まるで演劇の舞台を観ているかのようにその圧倒的な表現力に惹きこまれてしまった。
会場にいる全員が息を呑んで彼女の歌声に聴き入っていらっしゃったけれど、自分自身聴衆の一人としてひとりでに目頭が熱くのを抑えられなかった。

終曲に別れの歌を選んだ彼女が、この東京で新しい季節を迎え、これからどんな歌を歌っていくのか。
【Les belles voix】のお客様方にも今後の彼女の活躍に注目して頂きたい。

改めて、出演者の皆さん、ご来場頂いたお客様方、残念ながらご来場は叶わなかったけれど【Les belles voix】の開催を応援して頂いている方々、会場のSEED SHIPさん、本当にありがとうございました。
幸いにも次回開催が既に決定しています。
6月7日(水)、開場は同じくSEED SHIPさん。
次回も楽しいライブになること請け合います。
乞うご期待(笑)


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美しい歌声そして聖夜の誓い

せめて月が変わらない内に、先日開催した主催ライブ【Les belles voix】について書いておこう。
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今回5回目となる【Les belles voix】は、12月7日。
会場はいつもの下北沢SEED SHIPさん。
こんな上弦の月が美しい夜だった。
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今回の出演者はレギュラーメンバーの3人に加え、初出演のシンガーさんが一人。
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今回も一番手は久米ミサイさん。
【Les belles voix】ではカジュアルなイメージが定着していた彼女だったけれど、この日は暗く染め直した髪に良く似合うシックな装いで会場に現れた。
今回の【Les belles voix】に対する彼女の意気込みは知っていた。
それだけに、その出で立ちにも思いの一端が表れているように思えた。
出演を重ねる度に彼女の音楽に対する「本気」が伝わってくる。
今回は演目を絞り込み、そのすべてをピアノ弾き語りで演奏した。
しかも、全曲のピアノパートをアレンジし直してこのステージに臨んだ。
「新曲」のつもりで演奏したと言うけれど、同時にこれまでの【Les belles voix】の集大成というわけだ。
彼女の自作の曲はそれ自体素晴らしい出来栄えだけれど、自身の楽しい語り口で創作の成り立ちを語るのを聞くと、改めて彼女の独特な着想に感心する。
『それを歌にするかぁ!』『で、出来た曲がこれかぁ!』と(笑)
果たして、勿論素敵なステージだったけれど、彼女の「進化」或いは「深化」はきっとまだまだ止まらない。
それが楽しみで、早く次回の【Les belles voix】を開催したくてウズウズしている(笑)

二番手は麻生(まお)さん。
「遠藤麻生」から改名してからは初めての出演となった。
彼女のステージはいつ観ても楽しいけれど、それはここSEED SHIPでも変わらない。
しかし、この会場のステージに立つ時はいつもドレスアップした装いを見せてくれるのが目にも楽しい。
この日はサンタクロースカラーの衣装が華やかだ。
ハッピーチューンでは会場を一体にし、彼女の笑顔につられて客席にも笑顔で満ちていく。
スローナンバーでは聴衆の胸を打ち、共演者達も彼女の歌声に聴き入る。
そんな彼女の歌声を【Les belles voix】のお客様方に聴いて頂けることが嬉しい。
彼女自身SEED SHIPで歌うことをすっかり楽しんでいる様子だ。

来年にはソロ名義では初めてのCDリリースが決まっている。
リリースに先立ち、年内に新曲発表ライブが行われるので、皆様も是非足を運んで頂きたい。

【Les belles voix】初出演の古荘美和さんは、今年出会った中でも指折りの歌い手だが、早速出演してもらうことが叶った。
大分から上京して以来のライブは少ないものの、初出演の会場、初参加のイベントにも関わらず安定感のあるパフォーマンスを見せてくれた。
柔らかく且つ張りのある歌声が持ち味の彼女は、スローからミディアムテンポの演目でまとめた。
レパートリーも幅広く、声量やハイトーンという武器を持ちながら、今回はどちらかと言えば表現力に重きを置いたところに、このライブに対する思いのようなものを感じた。
彼女が得意とする国内外の名曲、同じ九州出身のYUIさんが上京する際の心情を描いた曲、そして終曲には、以前自分が好きだと彼女に話した曲が演奏された。
主催という冷静な立場でなければ、頬を濡らしたに違いない。

後日改めて、(初めて)オーディエンスとして彼女の歌を聴く機会を得たけれど、その素晴らしい声にすっかり惹き込まれてしまった。

このイベントの3日後の12月10日が古荘美和さんの誕生日だった。
【Les belles voix】では恒例となったお祝いだけれど、初出演の美和さん、驚かせてごめんなさい。
改めておめでとう。
その歌声がこれから一人でも多くの人達の心に響くことを願って止みません。

そよなほまれさんについては、以前『SEED SHIPさんが彼女にとっても「ホーム」になってくれるといい』と書いたけれど、先日彼女のバースデーワンマンライブがこの会場で行われたことが自分にはこの上なく嬉しい。
そんな経緯もあって今回は「トリ」を務めてもらった。
白い衣装にピンクのスカーフというフェミニンな装いに会場が華やぐ。
ピアノに向かう姿も一段と麗しい。
やはり、彼女にはピアノが良く似合う。

ライブの度に新曲を披露する彼女だけれど、常に「これまでとは違う曲」に仕上げる才能の持ち主なので、毎回のライブが新鮮だ。
今回の演目は、すべてオリジナル曲でまとめた。
綺麗な歌声は勿論だけれど、彼女のもう一つの持ち味はピアノだ、と改めて気付かされた。
時に煌びやかに、時に艶やかに、ピアノを歌わせる。
新曲のクリスマスソングを中心に比較的新しい曲を揃えた演目、そしてアンコールに応えて演奏した彼女の代表曲、とこの一年を締めくくる充実したステージとなった。
彼女もまた今後のより一層の活躍が楽しみだ。
ステージだけでなく、映像作品でも彼女の姿を目にする機会が増えるといい。

改めて、出演者の皆さん、ご来場頂いたお客様方、会場のSEED SHIPさんにお礼を申し上げます。
実は今夜、とあるシンガーさんの、あるライブイベントに対する思いを偶然聞く機会があった。
そのエピソードに、このイベントの主催者である自分を重ねた。
【Les belles voix】は『この人達が奏でる音楽を一人でも多くの人に聴いて欲しい』という思いで始め、幸運にも継続している。
彼等、彼女達が何千、何万キャパの会場で演奏する時、自分はもはや、客席でそのライブを楽しんでいるだけのいちオーディエンスかも知れない。
けれど、自分はその日が訪れるのを願っている。
その為にも、自分は【Les belles voix】を続けていこう。
そう心に誓った聖夜の前の晩となった(笑)

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十字の下に火を灯し

七夕、都会の教会でキャンドルライブ。
そう聞くだけで心が洗われるというのに。
いわんやそれが郁彩さんのワンマンライブとなればをや。
これまで彼女のライブに訪れる機会は残念ながら少なかったけれど、今回ばかりは万難を排する価値があると早々にチケットを手に入れた。
果たして、勿論それは素敵な夜だった。

この会場、結婚式場として運営されているようだけれど、ゴスペルコンサートやキャンドルナイトイベントなども行われている。
ワンマンライブにこの会場を選んだ郁彩さんのセンスに脱帽するとともにこのライブに対する思いを推し量ることができる。

会場に足を踏み入れると、通路から祭壇に向けて大小のキャンドルが散りばめられている。
祭壇に大きな十字架が設えられているとはいえ、宗教施設の厳かさというよりは七夕らしいロマンティックなムードだ。
ステージにはヴォーカルマイクとサポートのエレピがセッティングされているのみ。
このシンプルな編成がまた絶妙だ。
ピアノのソロに導かれて登壇した彼女はシックな黒のドレスで装っている。
彼女がマイクを手に取り、歌声を発した刹那、胸が熱くなる。
彼女の歌声は温かく、そして強い。
聴く者に伝えるための表現力というよりも、内なる感情が沸き上がってくるかのようだ。
会場の音響効果もあって、ピアノの音は豊かに響きながら、彼女のヴォーカルを際立たせる。
楽しい曲も、悲しい曲も、幸せな曲も、切ない曲も、彼女の歌声が胸を打つ。
まるで演劇を観ているかのような緊張感と充足感。

終盤、“little star comes true”と題されたこのライブに対する彼女自身の思いが語られたけれど、それは自分が推し量って余りあるものだった。
その思いが成就する場に立ち会うことが叶って本当に良かった。

七夕の願い事は色々とあった(笑)
けれど、このライブを聴き終えた時に思ったことは

『この歌声をこれからも聴くことができますように』


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美しい歌声そして思い

主催ライブ【Les belle voix】が今回も無事に終了しました。
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4人の歌い手と1人のピアニストによる5人の出演者の皆さん、本当に素敵な演奏を聴かせてくれてありがとうございました。
ご来場頂いたお客様方、彼女達の思いに耳を澄ませて頂いて嬉しい限りです。
会場のお二人、今回も色々な我が儘に対応して頂いて、もはや適切な感謝の言葉が見つかりません。

先日、このイベントの開催を目前に控えるタイミングで、九州で大きな地震が発生し、エクアドルでの更に大きな地震の知らせも届きました。
お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りします。
苦しい思いをされていらっしゃる方々にお見舞い申し上げます。

そして、そのタイミングの中、今回のイベントで「お祝い」を行ったことに対して、皆さんのご理解とご協力を頂けたことに感謝します。
Twitterには書きましたが、改めてこちらにも残しておきます。

『今自分に出来ることは?
 それぞれの思いを抱いている歌い手達がその思いを歌に載せることを手助けすること
 その歌声を沢山の人に届けること
 彼女達の歌声がこの世にもたらされた喜びを沢山の人達と分かち合うこと』

今回の地震を受けて、誰もが「生」について思いを致したことと思います。
自分が思い至ったことは、計画通りお祝いを行うこと、でした。
自分を含めた多くの人が、彼女達の歌声に、夢や希望や感謝の気持ちを与えて貰っています。
そんな彼女達が「生」を受けた日を素直にお祝いするべきだ。
と。

いつもの語調に戻そう(笑)

【Les belle voix】3回目の今回も会場は下北沢のSEED SHIPさん。
人良し、音良し、コーヒーも美味しい(笑)
SEED SHIPさん無しに【Les belle voix】は実現しなかったし、継続も出来なかったと言っていい。
そして、SEED SHIPさんでやるからこそ、【Les belle voix】は回を重ねるごとに進化を遂げている。
そのことは、出演者さん達自身が感じていることだろう。

今回の出演者はレギュラーメンバーの4組。

先ずは、安定のトップバッターこと久米ミサイさん。
前回ピアノ弾き語りを披露してくれた彼女だけれど、今回は更に自作の曲、2曲を書き下ろし、弾き語りで披露してくれた。
この出来栄えがまた素晴らしい。
ダンスが彼女の本領と思いきや、
『なんつうポテンシャルだよ』
とツッコミを入れたくなるほどだ。
主催者の期待より遥か高いレベルでアウトプットしてくる。
強い歌声、表現力、楽しいトークは勿論だけれど、彼女の真の魅力はストイックなまでに内に秘めた思いなんだと思っている。

RYOKOさんは先の地震を受けて、予定していた曲目をすべて入れ替えて今回の【Les belle voix】に臨んだ。
曲目はすべて、人とのつながりを歌ったものだった。
特に心を打ったのは、先日発表された初のオリジナル曲をオケ無しのアカペラで歌ったことだ。
ご家族へ向けて書かれたその歌は、声だけで聴くとより鮮明にストレートにその思いが伝わってくる。
常々『音楽活動を通して災害被害者の支援や動物愛護活動をしたい』と語っていた彼女の思いが、今回、その思いを伝えるという意味でも、また実際の支援という意味でも形になることとなった。
彼女の思いが沢山の人達につながり、拡がっていけば素敵なことだと思っている。
そんな彼女はやっぱり天使だったんだ、と真顔で思ってしまった。

そよなほまれさんのステージは色々な会場で観てきたけれど、SEED SHIPさんのグランドピアノで聴く彼女の歌は格別だ。
彼女にとってもここが「ホーム」になってくれるといい。
今回の新曲は、4月生まれのお客様達をお祝いする為に作ったバースデーソング。
彼女自身のクリスマスソング、バレンタインデーソング同様、可愛らしく楽しい曲だ。
そして、新しいアプローチで書かれた恋の歌はピアノの演奏も印象的で、新たな魅力を見せてくれた。
カバー曲は、やはり地震を受けて予定していた曲目を変更したとのこと。
熊本出身のお客様がいらっしゃったこともあってか、皆で笑顔を分かち合えるようにと、誰もが知っている曲で盛り上げてくれた。
優しく綺麗な歌声が魅力の彼女だけれど、彼女の笑顔は人を幸せな気持ちにさせてくれる。
「笑顔の力」って彼女のことだな、と改めて感じた。

遠藤麻生さんはダンスボーカルユニットを経て、現在主にアイドルのフィールドで活動しているシンガー。
今回もドレッシーな装いで出演してくれたけれど、普段の彼女らしい楽しい一面も見せてくれた。
彼女もまた思うところがあったのか「生」にまつわる曲を選び、会場の皆さんの胸を熱くさせてくれた。
そして、今回最も心に残ったのが、彼女自身の「生」にもまつわるエピソードがきっかけで生まれた自作の曲をピアニストの美紀さんの生演奏を伴って歌ってくれたこと。
本当に素敵な曲で自分も大好きな一曲だけれど、生演奏で歌うことはほぼ初めてとのこと。
それが【Les belle voix】で叶ったことが幸せだ。

そして、美紀さんのピアノによるドビュッシー。
この演奏がまた素晴らしく、なんとも幸せなひと時だった。
これが叶ったこともまたSEED SHIPさんならではのこと。

麻生さんと美紀さん、また素敵なデュオを聴かせてください。


このイベントの5日前の4月12日が遠藤麻生さんの、同じく3日後の4月20日がRYOKOさんの誕生日だった。
改めてお二人にお祝いの言葉を贈ろう。
おめでとう。
いつも素敵な歌声をありがとう。
これからも歌い続けてください。
その歌声が一人でも多くの人達の心に響くことを願って止みません。


この夜は月も綺麗だった。
本当に幸せな夜になった。
次回は少し時間をおいて、7月に開催したいと考えている。
今回ご来場頂いた皆さん、また皆で集まりましょう。

最後に改めて、こうやって【Les belle voix】の回を重ねる度に彼女達の歌声が多くの人に届くことが嬉しくてなりません。
そして、そのことがきっかけとなってまた別の多くの人に届くといいと思っています。
度々ですが、佐々木心音さんの言葉をお借りします。

『微力だが無力じゃない』



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美しい歌声あるいは最高のバレンタインデー

昨夜、主催ライブ【Les Belle Voix】を終えた。
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前回はハロウィンを控えての開催だったけれど、今回はバレンタインデー当日。
このシリーズ二回目にして特別なライブとなった。
前回については告知はしたもののレビューを書いていなかったので、今回は前回分も含めてじっくりと反芻(笑)しよう。

会場は前回同様、下北沢のSEED SHIPさん。
もはや【Les Belle Voix】の「ホーム」だ。
この会場に初めて訪れたのは松本英子さんのクリスマスライブだった。
英子さんが選ぶだけあって本当に素敵な会場だ。
すっきりとしたモダンな造り。
内装に吸音する要素が無く箱鳴りが素晴らしい。
主にコンサートホールで活動していた自分にとってこれは感動に値する。
その音響環境を損なわない最小限の装飾。
そしてPAの音がとてもクリアなこと。
後で知るのだけれど、会場にコーディネートされた白いスピーカーは手作りの製作所によるワンオフだという。
英子さんのライブの余韻と共に『自分もこの箱で何かやりたい!』という思いを抱いて帰ったのだけれど、この願いは思いの外、早く叶うことになった。

【Les Belle Voix】は出演者にも恵まれている。

先ずは、アクセサリーブランド“attribute”のオーナーデザイナー山田実季さん。
前回、出演者がすべて女性と決まった段階で、ガールズイベントの要素を盛り込みたいと協力を依頼した。
彼女の作品を出演者さん達に着用してもらう形でコラボが実現した。
その時のレビューを“attribute”のブログで書いてくれている。
今回はスケジュールの関係で参加が叶わなかったことが残念だけれど、“attribute”とは【Les Belle Voix】以外でも協力する機会があるかも知れない。

久米ミサイさんは、山田実季さんが『アーティスティック』と言う通りダンサーとしての活動の他にもマルチに活動しているカッコイイ女子。
前回がソロシンガーとしての初ライブだったけれど、持ち前の元気なキャラクターでお客様を「つかむ」【Les Belle Voix】安定のトップバッター。
その歌声の強さには、内に秘めた思いやメッセージが現れている。
前回、【Les Belle Voix】に出演することになった「縁」に対する気持ちから「輝く月のように」を歌ったことが印象的だった。
実は自分もこの曲が大好きだということを彼女は知らずに選んだことすら「縁」を感じてしまう。
今回はSEED SHIPさんという会場を活かし、ピアノで弾き語りを披露してくれた。
彼女の本名の一文字「彩」が示す通り、華やかで多才なアーティストだ。

シンガーソングライターの詠井みほさんも前回の【Les Belle Voix】が初のソロライブ。
彼女自身が『暗い曲ばかり』と言うオリジナル曲は、様々な作曲手法で描き分けられ、彩りが豊かだ。
自分自身、彼女がアコースティックピアノで演奏する姿を初めて観たけれど、なんとも雰囲気があり美麗だ。
自分がジャズが好きということを覚えていてくれたのか、この日の為にジャズの小品を作って来てくれた。
彼女は現在、自身の名義でのフロント活動を休止していて今回の出演は叶わなかった。
一日も早く、また彼女の歌を聴く機会が訪れることを望んで止まない。

遠藤麻生さんは主にアイドルのフィールドで活動しているシンガーだけれど、ライブ会場で初めて彼女の歌声を聞いた時、
『出会ってしまった』と感じたことを覚えている。
表情豊かな歌声で、ガーリーな曲は可愛らしく、切ないバラードでは胸を打ち、アップテンポのハッピーな曲では楽しく踊る。
オーディエンスだけでなく共演者にも愛されるシンガーだ。
前回の【Les Belle Voix】では会場に合わせてドレッシーな装いで出演し、自分も大好きな「月と私と冷蔵庫」を歌ってくれた。
実は『彼女の歌をSEED SHIPさんで聴きたい』という思いが【Les Belle Voix】開催の原動力の一つだった。

RYOKOさんは二ヶ月前に上京して以来、今回の【Les Belle Voix】が初ライブ。
声もルックスも可愛らしい印象が強いけれど、音楽活動を通して災害被害者の支援や動物愛護を行っていきたいという情熱を懐いていることを知って応援したいと思った。
彼女との交流を通して新しいイベントのアイデアが生まれた。
というよりも互いが持っていたアイディアが融合した。
【Les Belle Voix】として実施できるかどうかは判らないけれど、いつか必ず実現させたい。
ステージに立った彼女は、その透き通った歌声と衣装のリボンが羽を連想させることから天使をイメージさせた。
オリジナル曲の制作も進んでいるという。
いつか彼女が多くの人や動物達を癒すような歌い手になるよう、その活躍を応援していきたいと思っている。

そよなほまれさんは【Les Belle Voix】の重要なレギュラーの一人だ。
以前にも書いたけれど、彼女との出会いが【Les Belle Voix】開催の原動力の一つとなった。
彼女自身が気付いているかどうかは判らないけれど、彼女は人と人とを繋ぐ。
彼女を通して多くの仲間を得ることができたけれど、人付き合いが苦手な自分にとってこれまでになかったことだ。
歌声だけでなく、彼女の人柄がそうさせた。
二回目となった今回は、SEED SHIPさんのピアノともすっかり仲良くなったようだ。
ピアノにまで愛される彼女の新曲は可愛らしいバレンタインソング。
【Les Belle Voix】で聴くことが叶ったことが嬉しい。
ここだけの話だけれど、前回「三日月」を歌ってくれたことは、自分へのプレゼントだったと勝手に思っている(笑)

黒沢綾さんが【Les Belle Voix】に出演してくれたことは、まるで夢のようだ。
このブログでの登場回数(笑)が最も多いのが彼女だけれど、それだけに様々なスタイルでの演奏を聴いてきた。
コンテンポラリージャズバンド、ピアノ弾き語り、ピアニストとの共演、ご自身が率いるトリオ、更に弦楽カルテットをフィーチャーなど。
今回、彼女が初めてSEED SHIPさんで演奏するにあたり、彼女はヴィオラ奏者の角谷奈緒子さんとのデュオを選んだ。
果たしてそれはもう素晴らしい演奏だった。
SEED SHIPさんの音響環境に、ハウスピアノ(って言うのか?)、ヴィオラの柔らかな音色、綾さんのしっとりと伸びやかな歌声が見事に溶け合って、妙なる響きが会場を満たした。
この日のオーディエンスの皆さん、そして出演者さん達全員がその演奏に聞き入っていた。
なんと贅沢な至福。
それが【Les Belle Voix】で叶った。
これ以上の喜びは無い。

終曲は大好きな「月とワルツ」
そして、アンコールに応えて選んだ曲名を聞いて恥ずかしながら泣きそうになった。
もう10年も前のこと、彼女の歌を初めて聴いた日に彼女が歌い、実は自分もその曲が好きだと話したエピソードをずっと覚えていてくれて、この日の為に用意してくれたのだ。

EPOさん「キミとボク

『人と人のめぐりあいは
 砂の粒ほどの奇蹟さ』

改めて、【Les Belle Voix】に参加してくれたアクセサリーデザイナーとミュージシャンの皆さんとのめぐりあいに感謝を。

最後になりましたが、SEED SHIPさんにはこの世のすべての言葉を並べ連ねても言い表せない程に感謝しています。
そして、前回は平日のお忙しい中、今回はバレンタインデーという特別な日に【Les Belle Voix】へ足を運んで頂いた大勢のお客様、本当にありがとうございました。
次回も皆で集まりましょう。



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